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中嶽直樹コーチ「選手権を振り返って」

男子サッカー部コーチの中嶽です。

先日、高校サッカー選手権熊本県大会が終わりました。
3年生にとっては集大成となる大会、選手のみんなは何を思って臨んだかな、と思っています。

まだ県リーグが3試合残ってはいるが、新体制に移るカテゴリーもあります。
大会を振り返ってみようと思います。

去年の新人戦から「秀岳館の戦い方が変わった」と、他校の先生からいろいろ聞かれることもありました。総体のインパクトが相当強かったようです。強くなると言うことは注目されると言うことなので、今年の選手権は秀岳館対策をしてきてくれた学校も多かったと聞いています。

注目されるようになっているので、それを受け入れ、はねのけていける強さを持ちたいですね。

決勝戦こそ0-7という大きな差で負けてしまいましたが、今までと違って、攻めの姿勢は最後まで崩れなかったなという印象があります。
僕はベンチで見ていましたが、大差のついた最後まで心折れず、攻めの姿勢を貫き通せたというのはとても良かったと思っています。

大会期間中に大きな成長のあった選手がいます。

2年生の島袋です。
あるところをきっかけに、プレーががらりと変わりましたね。

今までは本人もどうプレーしていいかわからない、萎縮してしまう、自信がない、というプレーが見られていましたが、ターニングポイントを迎えたようで、のびのびとプレーしている印象がありました。

本人にも聞きましたが、どこかのタイミングで思い切って怖がらずにできるようになった、チャンスをつかんだという瞬間があったということでした。

戦術をわかろうとする努力、意識を変えようとする努力、ほんのちいさなきっかけで日頃やっていることが急に形になることがあります。

選手権決勝で、カバーリングミスがあった。
カバーリングミスを必死に取り戻そうとして追いかけて、失点した瞬間、地面をたたいて悔しがっていたシーンがあったのをみんな覚えていると思います。

ああいう選手がああいう場所に立つことができます。
体の大きさではない、スピードではない、全力で戻って全力で悔しがり、最後まで折れずに走る。そうした選手が成長できる。
今回は出られなかったみんなもぜひ覚えておいてもらいたい。

GKの小林は初めての7失点だったんじゃないかと思います。それでも最後までセービングを諦めなかった。萎縮もしなかった。
負ける可能性が濃厚になってくると、心折れるという現象が起きがちです。
ボールを追いかけなくなる、当たりにいかなくなる、キーパーだったら飛ばなくなる。
小林をはじめとして、全員がそんな態度を取らなかった。
最後まで心折れずに走り、ボールを奪いに行き、取ったボールを大事に繋ごうとした。

応援団もそうでした。

最後の最後まで、「なんとか1点」という声を出し続けました。
こちらが押しているシーンでは後押しを、最後までやりきれ、という声もあったと他のスタッフから聞いています。

本当は大声を出したかったろうなと思う。
大声で応援をしたかったけれど、大きな歓声は出せないから我慢しながらの応援だったと思う。
選手も応援団も、最後まで走りきった決勝でした。

今年の3年生、3年間はどうだったかな。

今年の3年生は最後までチームのために頑張ってくれた学年でした。
自分たちがメンバーに入らなければ「部活行きたくないな」っていう気持ちも生まれる。「練習行きたくないな」「日常生活ももういいかな」という気持ちが生まれることもあります。

でも3年生は違いました。

大会期間中も寮で1,2年生への消灯の声かけをしてくれていました。
自分たちがメンバーに入らないとわかっていても、最後まで練習にいち早く来て、一生懸命やっていましたね。

それがきっとレギュラーの背を押し、今の秀岳館高校サッカー部を作っているのだろうと思います。

1年生の時の山口遠征を思い出すと、4試合で10何点かの失点をしました。
1勝もできなかったのを覚えています。
2年生の時は東海大星翔に県リーグで10点を打ち込まれました。

それなのに今の3年生は折れなかった。
僕は本当にびっくりしましたが、そのあとすぐ「今度練習試合を星翔とやりたい」と言いに来た選手がいました。純粋で一生懸命、物静かだけど芯が強い。
そんな学年がこの試合を作ったなと思います。

ほとんどの選手たちが、こんなに3年生がメンバー入りすると思っていなかったんじゃないだろうか。
試合が終わって3年生の顔を見ていたら、いろいろ浮かんできてしまいました。

今回の大会では、指導者の僕たちも準備不足がありました。
今後に活かせるように僕たちも前に進んでいきます。

残りの3部3試合、3年生は最後まで頑張ろう。

(中嶽直樹)

 

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